ロールを使用する場合、正しく担当者が設定されるよう、組織ツリーの作り方に注意が必要です。
あるモデルで、申請→所属する課の課長が承認→所属する部の部長が承認という経路を設定する場合、組織ツリーは以下のように作成します。
ここでは「部長」ロールとして、以下の 2 つのロールを作成します。
ロール名 | グループ | メンバー |
---|---|---|
部長 |
営業部 |
Aさん |
部長 |
総務部 |
Bさん |
また、「課長」ロールとして、以下の 3 つのロールを作成します。
ロール名 | グループ | メンバー |
---|---|---|
課長 |
営業1課 |
Eさん |
課長 |
営業2課 |
Fさん |
課長 |
経理課 |
Gさん |
ロール名は「部長」「課長」のように汎用的な名前にしてください。「営業部長」「総務部長」のように個別の名前にすると意図通りに動作しません。
モデルの経路の担当者設定で、「課長」「部長」ロールを設定します。(設定方法は「経路_担当者設定」をご参照ください)
このモデルを「営業1課」に所属するユーザー(Hさん)が作成する場合、「課長」ロールを設定した経路の担当者にはEさん、「部長」ロールを設定した経路の担当者にはAさんが自動的に設定されます。
「経理課」に所属するユーザー(Jさん)が作成する場合、Gさん、Bさんが経路に設定されます。
作成者 | 「課長」ロールが設定された経路の担当者 | 「部長」ロールが設定された経路の担当者 |
---|---|---|
営業1課のHさん |
営業1課長のEさん |
営業部長のAさん |
営業2課のIさん |
営業2課長のFさん |
営業部長のAさん |
経理課のJさん |
経理課長のGさん |
総務部長のBさん |
このように、作成者の所属によって自動的に経路のメンバーが割り当てられます。複数のグループに所属するユーザーの場合、作成時に所属するグループを切り替えられますので、どのグループのメンバーとして作成するかを決められます。この選択により、経路に設定される担当者が自動的に切り替わります。
ちなみに、ロールが割り当てられている人や課に所属していない人が申請した場合は以下のようになります。
作成者 | 「課長」ロールが設定された経路の担当者 | 「部長」ロールが設定された経路の担当者 |
---|---|---|
営業1課長のEさん |
営業1課長のEさん |
営業部長のAさん |
営業2課長のFさん |
営業2課長のFさん |
営業部長のAさん |
営業部長のAさん |
- |
営業部長のAさん |
営業部秘書のCさん |
- |
営業部長のAさん |
経理課長のGさん |
経理課長のGさん |
総務部長のBさん |
営業部長のBさん |
- |
総務部長のBさん |
総務部秘書のDさん |
- |
総務部長のBさん |
このように、作成者自身が次の経路の担当者になったり、次の経路の担当者が空になったりします。同じ人が次の処理を省略したり、担当者が割り当てられない経路をスキップできるよう、スキップ設定を行う必要があります。(設定方法は「経路_スキップ設定」をご参照ください)