経路や入力フォームの情報を SharePoint サイト配下に作成された Excel に 1 行ずつ追加します。指定された処理が実行されるたびに行が追加され、データとして蓄積されます。
この自動処理は Microsoft 365 でご利用いただけます。
この自動処理は2024年5月に「Excel最終行追加」から変更されました。
設定概要
- 自動処理の名前
- この自動処理の名前を設定します。自動処理結果の「名前」欄に表示されます。
- Excel
- 行追加対象の Excel ファイルを指定します。虫めがねアイコンをクリックし、対象項目を指定します。
- テーブル名
- 行追加対象のテーブル名を入力します。プレースホルダーを使用できます。
- 行に追加する値
- 追加対象のデータが格納された入力フォームなどのプレースホルダーを入力します。
- 一行分を縦に記述します。
情報:
この自動処理はタスクの処理後に非同期で実行されます。
設定準備・設定方法
この自動処理を使用するためのには、Microsoft 365 / Gluegent Flow にてそれぞれ事前準備が必要です。
以下の手順にしたがい設定を行ってください。
ステップ1:SharePoint サイトの作成
この自動処理は、SharePoint サイト配下に作成された Excel Online に対してデータを出力します。
そのために、SharePoint サイトを作成します。
すでにサイトが作成されている場合は、ステップ2 に進んでください。
作成方法は以下マニュアルをご覧ください。
SharePointサイトの作成方法
ステップ2:Excelファイルの作成と準備
Excel ファイルを作成した SharePoint サイトに移動します。
「ドキュメント」をクリックします。
チームサイトの場合
「新規」>「Excel ブック」をクリックします。
Excel ブックが作成されます。
ファイル名(Book)をクリックします。
任意の名前を入力します。
Enterキーを押下するか、ファイル名以外の任意の場所をクリックすると、入力された名前が確定されます。
出力したい値の項目名を 1 行目に入力します。
項目名は入力フォームの名前や予め用意されているプレースホルダーを記入します。
出力したい 1 行目の項目を選択状態にし、「挿入」>「テーブル」をクリックします。
「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」のチェックをオンにし、「OK」をクリックします。
テーブルが作成された状態となっていることを確認します。
サイトのドキュメントに作成した Excel ファイルが表示されています。
次回以降はファイル名をクリックして Excel を開きます。
ステップ3:Gluegent Flow でSharePoint認可
認可方法は以下マニュアルをご覧ください。
SharePointサイトを自動処理などで利用する - Gluegent Flow でSharePoint認可
ステップ4:Gluegent Flow でサイトの設定
設定方法は以下マニュアルをご覧ください。
SharePointサイトを自動処理などで利用する - Gluegent Flow でサイトの設定
ステップ5:自動処理の追加・設定
モデル一覧にて自動処理を追加したいモデルをクリックします。
「経路」をクリックし、Excel に出力したい経路をクリックします。
自動処理設定をクリックし、自動処理追加したい処理の「+」をクリックします。
Excel 行追加の「+」をクリックします。
各種設定を行い、「OK」をクリックします。
- 自動処理の名前
- 自動処理の名前です。
- 任意の名前を入力します。
- Excel
- 虫めがねアイコンをクリックして、出力対象の Excel ファイルを選択します。
- 「サイト名」にて対象のサイトを選択し、「検索」をクリックします。
- 該当のファイル名をクリックします。
- ファイルが多いときは「ファイル名」にキーワードを入力して「検索」をクリックします。(前方一致)
-
警告:
SharePoint サイト内のファイル数が 5000 件を超える場合、Excel ファイルの選択時にエラーが発生します。
SharePoint サイトを新規作成するか、ファイル数が 5000 件以下となるように SharePoint サイト内のファイルを別のサイトに移動することでエラーを回避可能です。注意:
「ドキュメントライブラリ」に作成した Excel ファイルは表示されません。
- テーブル名
- 出力対象の Excel のテーブル名を入力します。
- テーブル名の取得方法
- 対象の Excel にてテーブルを選択します。
- 「テーブル デザイン」をクリックします。
- 表示されたテーブル名をコピーします。
- 行に追加する値
- 出力対象のデータ 1 列分を縦 1 行ずつ記述します。
- 出力対象が入力フォームの値の場合は、入力フォームの名前を ${} で囲んでください。例:${休暇区分}
- 出力対象がプレースホルダーの場合は、プレースホルダーを ${} で囲んでください。例:${作成者}
- 出力対象に任意の文字列を指定することも可能です。例:-
- セルに値を入力しない場合は、改行のみ指定することも可能です。
- ただし、最終列に空白を入れたい場合は、エラーになるため、存在しないプレースホルダーを指定してください。
「保存」をクリックします。
処理結果
(設定内容)
(タスク画面)
(Excel画面)
動画
(ステップ1:SharePoint サイトの作成)
(ステップ2:Excelファイルの作成と準備)
(ステップ3:Gluegent Flow でSharePoint認可)
(ステップ4:Gluegent Flow でサイトの設定)
(ステップ5:自動処理の追加・設定)
(処理結果)
補足事項
SharePointのサイト
SharePointには、チームサイト・コミュニケーションサイト・ハブサイトの 3 種類があります。この自動処理ではチームサイトとコミュニケーションサイトのみ対応しています。
また、サブサイトに作成された Excel ファイルにも対応しています。
出力対象はテーブル
Excel への出力対象はテーブルに対してのみ行われます。
既存データのテーブル化
すでにデータが記述されているセルをテーブル化する場合は、ヘッダー行と全てのデータを選択してテーブル化してください。
ヘッダー行とデータを選択します。
挿入>テーブルをクリックします。
「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」を選択し「OK」をクリックします。
テーブル化されます。
テーブル名を変更する
テーブルを選択し「テーブル デザイン」をクリックします。
表示されたテーブル名は変更可能です。カーソルを当てると入力可能状態になりますので、任意の名前に変更します。変更は自動保存されます。
サイトの変更時は更新が必要
サイトに変更があった際は、ドメインの設定に追加したサイトの更新をクリックしてください。
出力対象のテーブルの書式設定
出力対象のテーブルに日付や時刻・小数など、書式の指定がある場合は、予め各列の書式設定をしておきます。
自動処理が失敗する原因
ヘッダーの数と挿入するデータの数が違う
Excel のテーブルのヘッダーの数と、自動処理で設定した「行に追加する値」の数が異なっている場合、自動処理が失敗します。
テーブル名が存在しない
自動処理で設定した「テーブル名」が Excel に存在しない場合、自動処理が失敗します。
行に追加しようとしたテーブルの下に別のテーブルがある
追加しようとしたテーブルの下に別のテーブルが存在する場合、自動処理が失敗します。
最終更新者が削除されたユーザー
最終更新者がすでに削除されたユーザーだった場合、自動処理が失敗します。
出力対象の Excel ファイルを開き、一部の内容を変更するなどして保存してください。
自動処理が失敗した場合は、自動処理結果で原因欄の「i」アイコンをクリックし、記述内容をご確認ください。
行追加の制約
出力できる行数や、セル内の文字数など自動処理側での制限はありません。Excel の仕様と制限に準拠します。