ここでは「入力チェック」の「経路設定」について説明します。
「経路」に関する設定は「モデル編集 経路に関する設定」をご参照ください。
情報:
具体的な使用例とは下記ブログ記事をご参照ください。
→入力チェックの「経路設定」の使い方と注意点
経路設定
「設定内容」の設定方法
スクリプト
お試し実行
経路設定
「経路設定」は経路の設定内容を条件によって制御できます。
基本設定
- タイプ
- 「経路設定」を選択します。
- 名前
- 入力チェックの名前を設定します。任意の名前を設定してください。
- 説明
- 入力チェックの説明を設定します。
個別設定
- スクリプト
- スクリプトを設定します。
- お試し実行
- スクリプトの確認を行うために、スクリプトを実行できます。バインド値には、試したい値を設定し、スクリプトを確認してください。
- 設定内容
- 条件により適用される経路の設定を設定します。「+」をクリックして作成します。複数作成可。
経路ごとの表示・実行設定
このチェックは経路ごとに実行する/しないを選択できます。
「設定内容」の設定方法
「設定内容」は条件に合致したときの設定です。
担当者・スキップのチェックをオンにした状態
- 名前
- 設定内容の名前を設定します。任意の名前を設定してください。
- 対象経路
- 設定を反映させる経路を選択します。
- 担当者
- 条件により経路の担当者を設定する場合、このチェックをオンにします。
「既存の担当者をクリアしてから追加」を選択した場合は、経路の初期設定や他の反映内容で設定された対象者をクリアして、ここで選択したユーザー・グループを追加します。
「既存の担当者をそのままで追加」を選択した場合は、経路に設定された担当者に、ここで選択したユーザー・グループを追加します。
「ユーザーによる担当者の変更を許可」を選択した場合、対象の経路の担当者をユーザーが変更できます。
「許可しない」を選択した場合は、対象の経路の担当者をユーザーが変更できません。
- スキップ
- 条件によりスキップのチェック状況を設定する場合、「スキップを設定」のチェックをオンにします。
スキップのチェックをオンにする場合「スキップON」、スキップのチェックをオフにする場合「スキップOFF」を選択します。 - この設定は対象経路のスキップ設定によりスキップのチェックボックスが表示されている場合にのみ有効です。
スクリプト
経路設定で使用するスクリプトは以下のルールに従って記述してください。
- 使用できるスクリプトの構文は、JavaScript と同一です。
- 入力フォームで入力された値を参照する場合は、プレースホルダーで記述します。
- スクリプトの実行結果として、「設定内容」の名前を配列型で返してください。(1 件のみの場合は文字列でも可)
- スクリプト内で、JavaScript の function 等を定義することも可能です。
重要:
ここで使用するスクリプトについては、サポート対象外となります。入門書や Web サイトをご覧いただき解決してください。
スクリプトの例
以下の条件で経路の担当者を制御します。入力フォームの「itemName」の入力内容により「承認待ち」「決裁待ち」の担当者を変更します。
入力フォーム「itemName」の値 | 適用される「設定内容」 |
---|---|
10未満 |
承認待ちの担当者に申請者を追加 |
決裁待ちの担当者を空にする |
|
10以上 |
承認待ちの担当者に総務部グループを追加 |
決裁待ちの担当者に人事部グループを追加 |
以下のスクリプトを入力します。
if (${itemName} < 10) {
return ["承認待ちに作成者","決裁待ちに空"];
}
return [“承認待ちに総務部”,”決裁待ちに人事部”];
返り値として設定内容の名前を返します。
itemName の値が 10 未満の場合は「承認待ちに作成者」と「決裁待ちに空」の設定内容を適用します。10 以上の場合は「承認待ちに総務部」と「決裁待ちに人事部」の設定内容を適用します。
設定内容の例
上記スクリプトの結果に併せてそれぞれの設定内容を追加します。
「承認待ちに作成者」
対象経路:承認待ち
担当者:申請者を設定
「決裁待ちに空」
対象経路:決裁待ち
担当者:設定無し
「既存の担当者をクリアしてから追加」を選択しているため、担当者が空になります。
スキップON:経路の担当者が空のため、スキップをオンにしています。
「承認待ちに総務部」
対象経路:承認待ち
担当者:総務部グループを設定
「決裁待ちに人事部」
対象経路:決裁待ち
担当者:人事部グループを設定
実行結果
itemName で、10未満の値を入力した場合
承認待ち経路では作成者が設定されます。スキップのチェックはオフです。担当者を追加できます。
決裁待ち経路では担当者が空になります。スキップのチェックはオンです。担当者を変更できません。
itemName で、10以上の値を入力した場合
承認待ち経路では総務部グループが設定されます。スキップのチェックはオフです。担当者を追加できません。
決裁待ち経路では人事部グループが設定されます。スキップのチェックはオフです。担当者を追加できません。
情報:
itemName が承認待ちや決裁待ちで編集可能だった場合、現在の経路や既に実行済みの経路では反映内容は適用されません。差し戻しを行った場合は先の経路の反映内容が適用されます。
お試し実行
経路設定では、スクリプトの実行結果の確認のために、お試し実行ができます。
プレースホルダーで記述した項目値に仮の値を入力し、「お試し実行」をクリックすると「お試し実行結果」欄に結果が表示されます。
6 を入力して実行すると、結果は「承認待ちに作成者,決裁待ちに空」となります。11を入力して実行すると結果は「承認待ちに総務部,決裁待ちに人事部」となり、スクリプトが想定通りに動作することが確認できます。
注意:
お試し実行の結果と実際のタスクデータでの実行結果が異なる場合があります。例えば、お試し実行のバインド値で未入力の場合は空文字になるが、実際の場合は「undefined」になるといった差があります。ユーザーへの公開前に様々な入力条件でテストを行ってください。