同じ名前の入力フォーム・入力チェック
入力フォームや入力チェックの名前は同じにすることができますが、プレースホルダーを使用するときは、同じ名前にするとどちらを使用するかわからないため、プレースホルダーの値が正しく取得できないことがあります。
${テキスト1} が 1 の「テキスト1」か 2 の「テキスト1」かがはっきりしない
プレースホルダーと入力フォームの優先度
プレースホルダーとモデルの入力フォームの名前が重複した場合は入力フォームの値が優先されます。
例えば「作成者」という入力フォームがあった場合、${作成者} の値は入力フォームに入力された値となります。
スクリプトで使用できるプレースホルダー
全てのプレースホルダーのうち、経路の「ボタン表示切替」、入力フォームの「計算式」「カスタムラベル」、入力チェックの「カスタムバリデーション」「項目表示制御」「経路設定」のスクリプトで使用できないプレースホルダーがあります。
スクリプト内で使用できるプレースホルダーは以下の通りです。
- 項目名
- 項目名.階層
- 項目名.name
- 項目名.link
- 項目名.mail
複数ユーザーやグループを取得するプレースホルダー
メンバー/グループ用のプレースホルダー、経路の担当者のプレースホルダー、フォロワーのプレースホルダー、カテゴリのプレースホルダーは複数ユーザーやグループ、複数データを取得できるため、以下の自動処理の設定項目で使用した場合、自動処理が失敗する場合があります。
自動処理名 | 設定項目名 |
---|---|
ドキュメント作成 |
オーナー(email) |
添付ファイルアップロード |
オーナー(email) |
ドライブ共有設定 |
オーナー |
サイトのページ追加 |
オーナー |
お知らせページへの投稿 |
投稿者 |
ゼロ始まりの数値を正しく判断する
"0010"や"00000020"などのようにゼロ始まりの文字をプレースホルダーで表現すると桁数や入力内容により10進数以外の形式に変換される場合があります。
この場合はプレースホルダーの前後にダブルクォーテーションを追加すると、文字列として扱います。ただし未入力の場合は正しく表示されません。
ドライブ項目の URL で区切り文字を変更する
種別「ドライブ」の入力フォームでは複数ファイルが添付された場合にカンマ区切りで表示されます。${項目名.link} の場合、カンマを区切り文字と判断されないため、複数の URL として使用できません。
上の図では、最初の URL (https://docs.google.com/spreadsheets/d/xxxxxxxx/edit?)と次の URL(
https://docs.google.com/spreadsheets/d/yyyyyyyy/edit?)がカンマ区切りで記載されていますが、カンマも URL の一部と判断されているため、1 つの URL として扱われてしまいます。
これを避けるため、別の区切り文字をを使用します。
区切り文字 | 指定方法 | 出力内容 | 備考 |
---|---|---|---|
カンマ | ${項目名.link} |
https://xxxxxx,https://yyyyyyy |
上記説明の通り、1 つの URL として判断されます。 |
改行 | ${項目名.link#改行} |
https://xxxxxx |
英語の場合は [#newLine] で指定します。 |
タブ | ${項目名.link#タブ |
https://xxxxxx https://yyyyyyy |
英語の場合は [#tab] で指定します。 |
※このプレースホルダーが使用できるのは、メール送信自動処理など一部機能に限られます。
Google ドキュメントを使ったレイアウトでプレースホルダーに対応する入力フォームが表示されない
Google ドキュメントでフォームレイアウトを作成し、プレースホルダーで入力フォームを設定する場合、まれに画面上に入力フォームが表示されないことがあります。
「${入力フォーム名}」の入力フォーム名は正しいにもかかわらず、画面上に表示されない場合は、${}と入力フォーム名の間に画面上には表示されない改行コードが含まれていることがあります。
入力フォーム名をコピーしてドキュメントにペーストした場合などによく発生します。
このような場合は、一度プレースホルダーを削除し、改めて「${入力フォーム名}」を記述し直してください。