概要
大規模災害などが発生した場合、Gluegent Gate で設定しているアクセスルールを全て無効にしなくてはならない場合があります。
また、災害の規模によっては、対処結果の適用期間を意識する必要があります。
災害発生時の対処には、以下の要因を考慮する必要があり、Gluegent Gate の運用では、その中でも以下がポイントとなります。
このマニュアルで想定している災害の規模は、インターネットが利用可能なこと、インターネットが利用可能な端末が健在なことを想定しています。
これらを踏まえ、避難訓練時などに Gluegent Gate の設定変更手順をご検討ください。
対処の手順
対処方法には、以下の 2 つのいずれかを選択していただくのが適切です。
手順1:Gluegent Gate の設定を変更する方法
手順2:Google Workspace の設定を変更する方法
災害対応時に予め以下をきめて決めておくと緊急時の対応がスムーズに行なえます。
手順1
この方法は対処時間が短い方法です。Gluegent Gate の置かれた拠点が健在な場合にのみ適用できる方法です。
必要な事前準備は必要ありません。
対応手順は以下の通りです。
Gluegent Gate 管理画面にログインします。
「アクセス権限」をクリックし、操作アイコンをクリックします。
「許可するネットワーク」をクリックし、設定されている IP アドレスを削除し「更新」をクリックします。
復旧手順は、削除した IP アドレスを再度設定し更新します。復旧させるときは削除した IP アドレスを再入力する必要がありますので、必ず控えておきましょう。
手順2
この方法は対処時間が長い方法です。Gluegent Gate の設定は一切変更しません。災害によって Gluegent Gate が置かれた拠点がダメージを受け、使用不可能な状態になった場合に有効な手順です。
必要な事前準備として、Google Workspace 管理者権限を持つユーザーのみ、パスワード同期を行わないよう設定しておく必要があります。
また、災害発生時に使用するパスワードを事前に全ユーザーに周知しておく必要があります。
対応手順は以下の通りです。
Google Workspace の管理コンソールにログインします。
「ユーザー」をクリックし、「ユーザーの一括更新」をクリックします。
管理者を除く全ユーザーのパスワードに予め周知した緊急時用のパスワードを設定し、更新します。
詳しくは下記ヘルプをご参照ください。
「セキュリティ」をクリックします。
「サードパーティの ID プロバイダを使用したシングル サインオン (SSO) の設定」をクリックします。
「サードパーティの ID プロバイダで SSO を設定する」のチェックをオフにし、「保存」をクリックします。
詳しくは下記ヘルプをご参照ください。
この操作により、Gluegent Gate のとのシングルサインオンが解除され、ユーザーは Google のログイン画面より緊急時用のパスワードでログインができます。
復旧手順は、「サードパーティ の ID プロバイダで SSO を設定する」のチェックをオンにして「保存」をクリックします。