グルージェントフロー(Gluegent Flow)ではさまざまな自動処理がご利用いただけます。
自動処理の実行結果は「自動処理結果」にて参照できます。自動処理が失敗した場合は一覧で原因を確認できます。ここでは失敗の原因について代表的なものを中心に紹介します。
ここで紹介されていないエラーが発生した場合は弊社サポートへお問い合わせください。
メール送信
宛先が正しくない
自動処理結果詳細で「Bad Request: Invalid recipient address」というメッセージが表示された場合は、宛先が正しくない可能性があります。
例
java.lang.IllegalArgumentException: Bad Request: Invalid recipient address at com.google.appengine.api.mail.MailServiceImpl.doSend(MailServiceImpl.java:125)
例えば、「宛先」に「${申請者}」と入力され、入力フォームに「申請者」という名前のフォームが作成されていた場合、予め用意されている「${申請者}」のプレースホルダーではなく入力フォームの「申請者」の内容が宛先に使用されます。「申請者」に「神谷町一郎」のようにメールアドレスではない値が入力された場合、宛先として正しくないためメールの送信に失敗します。
受信環境の設定不備
自動処理結果で成功となっているものの、メールが受信できない場合、宛先が正しくない可能性があります。
特に、グループ宛のメールは、メンバー外からのメールを受け付けない設定になっている場合があります。
また、迷惑メールとして判断されている場合もあります。
Excel行追加
ヘッダーの数と挿入するデータの数が違う
自動処理結果詳細で「入力配列の行または列の数が、範囲のサイズまたはディメンションと一致しません。」というメッセージが表示された場合は、Excel のテーブルのヘッダーの数と、自動処理で設定した「行に追加する値」の数が異なっている可能性があります。
出力対象データが「=」から始まる
自動処理結果詳細で「引数が正しくない、不足している、または形式が不適切です。」というメッセージが表示された場合は、Excel に出力する対象の入力フォームの内容が「=」から始まっている可能性があります。
「=」から始まる場合、関数とみなされます。
テーブル名が存在しない
自動処理結果詳細で「要求されたリソースは存在しません。」というメッセージが表示された場合は、Excel に出力する対象のテーブルが存在しない可能性があります。出力対象のテーブル名を指定してください。
Excelの設定変更を行った
自動処理結果詳細で「このファイルをブラウザーで開く権限がありません。」というメッセージが表示された場合は、Excel の設定が自動処理設定時から変更された可能性があります。
自動処理の設定通りに Excel の設定を戻すことができる場合は、「再実行」で解消します。
スプレッドシート行追加
出力対象のスプレッドシートに対し、権限が不足している
自動処理結果詳細で「403 Forbidden」というメッセージが表示されている場合、さらに下のメッセージを確認してください。「The caller does not have permission」「PERMISSION_DENIED」という文言が表示されていた場合は、出力対象のスプレッドシートに対して、編集権限が付与されていない可能性があります。
例
com.google.api.client.googleapis.json.GoogleJsonResponseException: 403 Forbidden
GET https://sheets.googleapis.com/v4/spreadsheets/xxxxxxxxxxx
{
"code" : 403,
"errors" : [ {
"domain" : "global",
"message" : "The caller does not have permission",
"reason" : "forbidden"
} ],
"message" : "The caller does not have permission",
"status" : "PERMISSION_DENIED"
}
at com.google.api.client.googleapis.json.GoogleJsonResponseException.from(GoogleJsonResponseException.java:146)
・・・以下省略・・・スプレッドシートの編集権限を正しく設定し、再実行することで解消します。
出力を実行するユーザーが存在しない
自動処理結果詳細で「400 Bad Request」というメッセージが表示されている場合、さらに下のメッセージを確認してください。「Invalid email or User ID」という文言が表示されている場合は、スプレッドシートに出力を行うユーザーが存在しない可能性があります。
例
com.google.api.client.auth.oauth2.TokenResponseException: 400 Bad Request
POST https://oauth2.googleapis.com/token
{
"error" : "invalid_grant",
"error_description" : "Invalid email or User ID"
}
at com.google.api.client.auth.oauth2.TokenResponseException.from(TokenResponseException.java:103)
・・・以下省略・・・ユーザー削除などでモデルを作成・変更したユーザーを削除した場合は、モデルの修正を行ってください。
出力対象のスプレッドシートのデータ量が大きすぎる
自動処理結果詳細で「Read timed out」というメッセージが表示されている場合、自動処理の実行に時間がかかりすぎ、タイムアウトとなった可能性があります。
例
java.net.SocketTimeoutException: Read timed out at java.base/sun.nio.ch.NioSocketImpl.timedRead(NioSocketImpl.java:288) ・・・以下省略・・・
スプレッドシート自体のファイルサイズが大きい場合、タイムアウトが発生する可能性があります。過去事例では 1.6 MB 相当でエラーが発生しました。スプレッドシートの内容を別シートに移動するなどして再実行すると解消する場合があります。
スプレッドシートのサイズがそれほど大きくない場合は、Google API の一時的な不具合の可能性があります。しばらくお待ちいただいて再実行すると解消する場合があります。